7.1 概要

SWPACK は GRPH1 のライブラリの中の機械依存ルーチンをまとめたもので, 最下位に位置するものである. SWPACK では, 上位インターフェイスの規格のみ定められており, 実際の動作や内部の構造は各種のデバイスによって異なる.

SWPACK の機能には「基本機能」と「拡張機能」があり, 基本機能はすべてのデバイスにおいて実現される (と仮定している) が, 拡張機能はデバイスによって実現できないものもある.

上位ルーチンは拡張機能が使えない場合があることを想定して, コーディングされなければならない. これらの機能が使えるかどうかは, SWPACK の問い合わせルーチンを通して取得できる.

GRPH1 のレベルでは, 線の太さと色はデバイスの能力によって切替えられる. また, ハードフィルのできないデバイスでは, ソフトフィルによる網かけに自動的に変更する.

イメージ表示機能とポインティング機能に関しては代替処置がないので, これらの機能を使う時には注意が必要である.

なお, SWPACK では機種依存内部変数を SWpGET/SWpSET (整数・実数・論理型) および SWCGET/SWCSET (文字型)によって 参照/変更することができる. ただし, SWpGET/SWpSETおよび SWCGET/SWCSET の 管理する内部変数は, デバイスのオープン時にすべて読み込まれて, その後は参照されないので, SWPSET および SWCSETSGOPN の前に 呼ばなければならない.

7.8節には, 電脳ライブラリが標準的に提供する図形出力装 置(Xサーバー, ポストスクリプト, テクトロ端末)に対する内部変数に 関する説明がある. どのような内部変数が定義されているかはシステムに依存する.