1.1 はじめに

GRPH1 (図形処理下位パッケージ)は座標変換をしたり, 線分などの基本的な図形を描画するパッケージである. このパッケージは, MATH1 と MISC1 のライブラリを使用する. GRPH1 は以下のサブパッケージからなる.

通常, ユーザーが使うのは主として SGPACK のルーチン群で, その他のパッケージを使わなければならない場合は少ない. しかし, 実際の描画動作は SZPACK がおこなうので, 基本的には SZPACK だけでプログラムを書くことも可能である. SGPACK は各種パラメタ設定などのオーバーヘッドにかなりの時間が使われて いる場合があるので, 高速化を計るためには SZPACK を使えばよい.

GRPH1 の内部変数管理ルーチンは SGPACK の SGpGET/SGpSETと SWPACK の SWpGET/SWpSETだけである. ここで p は, 変数のタイプ別にR:実数; I:整数; L:論理変数; C: 文字変数 を表わす. このマニュアルでは以後, タイプ別のエントリ名を総称して SGpSETなどと 書く. SWpGET/SWpSETは主に機種依存パラメタを管理しているので, GRPH1 の主要な内部変数は全て SGpGET/SGpSETによって管理されている.

なお, これらのパッケージのうち, 機種依存部分を含むのは SWPACK だけである.