1.1 はじめに

MISC1 (その他の基本処理下位パッケージ)は, ビットパターン・文字の処理や, ファイルの入出力などシステムに依存するライブラリ, および日付・時間など数学的取り扱いとはやや異なるライブラリなどを 含んでいる. 具体的には, 以下のようなライブラリからなる.

  BITLIB: ビットパターンの処理. C
  CHGLIB: 大文字・小文字の変換. C
  CHKLIB: 文字種の判別.    
  CHNLIB: 文字列の置換.    
  FMTLIB: 数値の文字列化.    
  DATELIB: 日付の取り扱い. D(C)
  TIMELIB: 時刻の取り扱い. D(C)
  MISCLIB: 雑多な関数・サブルーチン. FC
  CLCKLIB: CPU時間の取り扱い.   C
  FIOLIB: ファイルの入出力.    
  RANDLIB: 疑似乱数.   FC
  HEXLIB: 16進定数の処理.      
  REALLIB: 実数の変換.      


ここで *, ☆, F, C, D の各印は, 次のような意味を持つ.

*:
misc1 以外のライブラリの実行に必要なパッケージ.
☆:
機種依存性のあるサブルーチンを含む.
D :
機種依存性のあるサブルーチンをダミールーチン としても, 致命的な支障はないもの.
F :
機種依存性のあるサブルーチンに対して, FORTRAN の プロトタイプ (機種依存性がないと思われるコード) が 用意されているもの.
C :
機種依存性のあるサブルーチンに対して, C の 関数が用意されているもの.

詳しくは各節を参照されたい.

なお, 以下の節では, MISC1 パッケージが扱う内容を, 文字および数の計算機 に内での表現, そして, 文字・数の集まりであるファイルの構造に照らして概 説しておくことにする.